【東京鹿児島上京物語vol.3】My ジェットコースター 第3話:就職活動『内定』編

高校卒業を機に上京し大学卒業後、日本最大手広告代理店に入社。

その後、ベンチャー企業役員、外資系経営コンサルタントと渡り歩く鹿児島生まれのヤマト(29)。

そんなヤマトの就職活動から現在までを綴った上京物語。

【東京鹿児島上京物語vol.3】My ジェットコースター 第1話:高校・大学時代編

2017年5月4日

【東京鹿児島上京物語vol.3】My ジェットコースター 第2話:就職活動『インターン』編

2017年5月10日

第3話:就職活動『内定』編

正直言って、就職活動は楽しかった。

なんせ他の大学の女の子と出会えるから。笑

それも否定はできないが、本当のとこは、

これまで出会ったことのない価値観を持った人や企業と出会えることが、純粋に新鮮で刺激的だったから。

それと同時に、いかに自分の生きてきた世界しか知らない”自分”を”再認識”した。

今回は、物語とは逸脱するが少しでもこの内容を通して、就職活動を行っている学生の一助になるような情報を提供しようと思う。

但し、あくまで一人の元就職活動生の意見なのと、極端な就職活動をしていたこともあり、全部鵜呑みにすることなく”大事だ”と思う所だけを吸収してほしい。

まず、インターンを通して、僕が就職活動時に立てた指針はこちら。

①広告会社(業界)に絞った就職活動を行う

②野球はこれまで通り必死にやる。その為、いかなる時も野球を優先し、空いた時間で就職活動の準備や面接を受ける

③会社説明会とはではなく、いろんな人に直接会い、働く人の考え方を吸収し、自分の考えを整理していく

それぞれにはきちんとした理由があった。


>①広告会社に絞った就職活動を行う

東大、早慶のような率直に言って超一流大学では無いものの、明確な志望動機とポテンシャルを説明できれば、内定がもらえると考えた。

その為には、的を絞り限られた時間の中で最大限の力を発揮することを優先した、

『選択と集中』。

>②野球はこれまで通り必死にやる。その為、いかなる時も野球を優先し、空いた時間で就職活動の準備や面接を受ける

主な理由は2つ。

・主将かつ選手主導の野球部だったからこそ、主将の僕が抜けることは考えられなかった。

・就職活動は所詮、過去の取り組みを、カタチを変え、咀嚼して説明する場。その為には、必死に取り組まないことには、話に深みやバラエティが出ない。

一方で、常に就職活動時の面接を意識した取り組みを行った。(例:あなたは過去の困難を、どのような立場で、どのように乗り越えてきましたか)

>③会社説明会とはではなく、いろんな人に直接会い、働く人の考え方を吸収し、自分の考えを整理していく

主な理由は3つ。

・就職活動は情報の非対称性がものをいう。だからこそ、大衆に向けた説明会の情報発信よりも、個人から取得する情報の方が鮮度が高く、有益だと考えた。

・面接の練習。また、面接で話づらかったことや面接の問いに対して自分なりに答えが出なかった時に直接会う人に投げかけることで解消していく。

・企業によっては、人事に報告してくれるところや、面接時にOB訪問した人数を伝えることで志望企業への本気度を示すことが出来る。


就職活動は大体外資系企業、テレビ局から始まっていく。

面接慣れする為に、時間が合えばテレビ局の面接は受けていった。

但し、4次面接などまで進むものの、志望度が低いこともあり、役員面接で毎回落とされ続けた。

今振り返っても、「テレビ局でなければならない理由」まで、志望動機が落とし込まれていなかった為、仕方ないと思う。

就職活動で問われるのは主に以下の二つ。

この柱がきっちり出来ておけば、後は些末な質問や変化球的な質問の為、面接時はとにかく慌てないで会話を意識することが大事。

①なぜ、この業界を志望しているのか?
(業界研究)

②なぜ、うちの会社を志望しているのか?
(企業研究)

これに対する回答を作るうえで僕なりに考えたのは、

『”過去”の自分の選択や行動や考え方と志望業界・企業と一致するポイントを探りに行くこと』

具体的に言うと、私の場合はこうだ。


①なぜ、この業界を志望しているのか?
(業界研究)

これまで、僕が野球を続けてきた中で、最高な瞬間というものを考えてみました。

どんなにつらい時でも乗り越える原動力になったものですね。

大学時代から始めたキャッチャーというポジションは、一人だけ違う方向を向いています。

試合中にチームメートの顔を常に見ることが出来る唯一のポジションなんです。

そんな中、多くの人が「努力が報われた時」「自分が活躍した時」とか言うんですが、僕は「勝った時のチームメートの笑顔を見る瞬間」なんです。

そしてその笑顔は、フィールドのメンバーだけでなく、ベンチのメンバーやベンチに入れなかったメンバー、そして学校関係者と自分たちがコトをなしたことで笑顔の輪が広がっていく瞬間がたまらなく好きでした。

広告業界はまさに、チームメンバーで一つの目標に向かって0から1を創りだし、広告というフィルターを通して世の中に情報を発信し、心を動かすのが仕事だと思っています。

今後は、野球ではなく広告というフィールドで信頼する仲間たちと共に笑顔の輪を広げていく仕事をしてきたいと考えています。

②なぜ、うちの会社を志望しているのか?
(企業研究)

僕は高校と大学と全く異なる野球環境でプレーしてきました。

高校時代は、上位下達という絶対的な監督のもと組織的な行動が優先され、大学時代は、首脳陣から指示を待つのではなく、選手主導のもと、一人一人がチームが勝つためには何をすべきかを考えて行動をしてきました。

僕が人として成長してきた、さらに自分の価値観と合っているのは後者でした。

OB訪問を通して、A社(競合広告代理店)には前者、御社には後者のポリシーを強く感じました。

実際にお会いした社員の方からも、「うちは現場主義だけ」というお話もお聞きしています。

だからこそ、今回は御社を一番の志望としてエントリーさせて頂きました。


この絶対的な柱のもと、後は

・きちんと事前準備、面接後の振り返りを通して次回の面接時には自信をもって臨むこと

・面接官と就活生という立場ではなく、同じ目線に立って会話を意識すること

・とにかく楽しむこと(Have a fun!!)

これを意識することで結果的に、母と約束した日本最大手の広告代理店に”内定”を果たす。

ただ、ここからが本当の戦いになるとはこのときは知る由もなかった。

つづく…

続ききはこちら↓

【東京鹿児島上京物語vol.3】My ジェットコースター 第4話:社会人『新人』編

2017年5月27日