今や日本のスマートフォンユーザーの8割以上が動画の視聴経験があり、約半数が「週1日以上」スマートフォンで動画を視聴しているという結果がでています。
動画の最大の魅力は、音、動き、表情、雰囲気、時間軸など視覚、聴覚へと訴求できる要素が多く、わかりやすく情報提供ができるため、『伝わりやすい』というメリットがあります。
そんな動画は、PRの必須材料として、各市町村や個人・企業でもそれぞれの個性と想いを持って制作されます。
今回は、各市町村のキャンペーンPR動画やふるさと自慢PRなど県外の事例をふまえてご紹介します。
九州・山口地域結婚・子育てポジティブキャンペーン
国の調査によると,若い世代の未婚者の約9割の人が「いずれは結婚するつもり」と考えている一方で,平均初婚年齢や生涯未婚率は上昇傾向を続けており,晩婚化や未婚化が進行している状況にあります。
九州・山口地域は,人口減少問題に対して,合計特殊出生率が総じて高いという特徴とともに,人口移動の約半分が圏域内に留まるという強みを持っています。
これらの2つの特徴を活かしながら,このふるさとに生きる人々はもちろんのこと,生まれてくる子どもたちが夢と希望に溢れ生き生きと暮らすことができる地域社会の実現に向け,九州・山口各県と経済界が一体となり,「九州・山口地域結婚・子育てポジティブキャンペーン」に取り組むこととしています。
この度,「九州・山口地域結婚・子育てポジティブキャンペーン」の一環として,九州・山口各県が連携し,若い世代には家庭(パートナー)や子どもを持つことの楽しさや素晴らしさを,またその他の世代には,若い世代を応援する働きかけを行うことにより,社会全体の結婚・子育てに対するプラスイメージの醸成を図ることを目的に,動画「HometownCelebration~幸せは、祝福されて大きくなる。」を制作しました。
この動画(3分30秒)はホームページ内「ムーブ!かごしま」に掲載していますので,ぜひ,御覧ください。また,11月中旬から来年2月にかけて,4種類のショートバージョン(15秒)動画をテレビCMとして放送する予定です。
引用元:鹿児島県
『結婚』と『子育て』をキーワードに3人目の出産から動画が始まり、地元の人たちと家族の『祝福の瞬間』にフォーカスをあて、『奇妙礼太郎』さんの曲と歌声が見事にシンクロし、家族の温かさとふるさとの懐かしさを感じさせる動画となっています。
KKBふるさとCM大賞
KKB(鹿児島放送/テレビ朝日系列局)は2002年から毎年鹿児島県内の各市町村が、それぞれの歴史・文化・観光・名所などをテーマに30秒CMで地元の自慢をPRする『KKBふるさとCM大賞』を開催しています。
制作されたCMは審査員によって、グランプリ他各賞を受賞し、受賞された作品ごとにCMは、鹿児島の地上波で放送されます。
そんな昨年2016年の受賞作品をご紹介したいと思います。
01.
グランプリ
『町制施行60周年
これからもずっと』
引用元:KKB鹿児島放送町制施行60周年の瀬戸内町。60年を夫婦の人生に重ねながら、人々の営み、農産業、美しい自然がこれからもずっと続いていってほしいという願いを込めて制作しました。全シーンに美しさを追求し、全力で制作しました。
鹿児島県大島郡瀬戸内町は、奄美大島の南に位置しリアス式海岸から奄美大島と加計呂麻島の間に横たわる大島海峡と夜には今にも届きそうな星空を眺めることができる、まさに『唄と海でゆらう町 満天の星が降りそそぐ町』です。
02.
鹿児島県市長会会長賞
『灯りに願いをこめて』
出水市民の方が作ったオリジナルソングを使用させてもらい、一人一人みんなの願いをこめて作った作品です。炎のゆらぎって、優しくて良いですね。
引用元:KKB鹿児島放送
鹿児島県北西部に位置する出水市は、1万羽を超える国指定の特別天然記念物「ツル」が、越冬のために遠くロシアのシベリアや中国東北地方から渡来地として有名で、紫尾山(しびさん)をはじめとする山脈など市域の大半は扇状地であり『人と自然が融和したにぎわいある元気都市』です。
03.
鹿児島県町村会会長賞
『捨てたもんじゃない』
町民の方々と、一緒に創り上げたいと思い、募集したところ、約20名の人が協力して下さいました。企画会議を何度も行い無事に撮影も終了。話が盛り上がりすぎて、30秒におさめるのに苦労しました。
引用元:KKB鹿児島放送
鹿児島県の東南部、大隅半島に位置し、南部は豊かな水産物をもたらす志布志湾に面し、そこから北部にかけて豊かな農畜産物を育む広大な台地が広がる『食材の宝庫の町』、また町民が一体となってリサイクルに取り組む『環境に優しい町』でもあり、これまで資源ごみのリサイクル率で9年連続日本一の栄誉に輝いている。
04.
南日本銀行 presents 演技賞
『これからよろしく』
夏休みに転向してきた小学生を主人公に、岩弘鉦打ちという郷土芸能をとおして、地域に溶け込む様子を表現しました。地域の輪でつながる町、東串良町をこれからもよろしくお願いします。
引用元:KKB鹿児島放送
大隅半島の東部に位置し、志布志湾に面し、石油備蓄基地が建設されている。農産物では、稲作のほか施設野菜や甘藷、大根の栽培が盛んで、志布志湾でとれる魚介類は、新鮮且つ豊富で、チリメンやいわし丸干し等の塩干物の水産加工品も数多くある。唐仁古墳群(とうじんこふんぐん)など文化財も多い『緑が香る 潮が香る 歴史が香るまち』です。
05.
ほのぼの賞
『しあわせの島 あまみ』
島で幸せに暮らしていくためには、どうすればよいのか。奄美で90年以上生きてきた人生の達人が、その答えを導きます。そこに見えるのは島での幸せのテーゼ。『あせらず あわてず ゆっくりと』落ち着いていれば幸せは向こうからやってくる。そんなことを表現しました。
引用元:KKB鹿児島放送
奄美大島の中部から北部にかけて位置し、人口・経済共に鹿児島県の離島自治体で最大規模を誇る奄美市。本場奄美大島紬は、1300余年の歴史を持つ高級絹織物や黒糖焼酎などが特産品が有名で、島をとりまくサンゴ礁、透きとおるように美しいマリンブルーの海、緑生い茂る樹木亜熱帯の大自然を体いっぱい感じさせてくれます。
このように、5つの作品を紹介しましたが、まだまだ素晴らしい作品があるので、ぜひご覧ください。
【番外編】宮崎県小林市
「ンダモシタン小林」
宮崎県小林市のPR動画「ンダモシタン小林」は昨年広告業界でも、とても話題となった。
フラン人がフランス語のナレーション!?と思いきや、最後にもちゃんとオチがあり、小林市の強みキーワードとなる『森・水・星・食・人』を自虐ネタや冗談を交えながらPRするという内容となっている。
【番外編】長崎バス運転者募集CM
主演と監督を務めたのは、な!なんと!
長崎県出身の俳優、役所広司さん。
地元に貢献したいという思いから出演につながり、CMで初の監督を務めることになったそうです。
「オープニング」篇
「南越のふたり」篇
「神ノ島の人々」篇
「神ノ島の人々」篇
このCMは昨年4月に迎える同社80周年を記念すると同時に、現在不足しているバス運転手の募集告知も兼ねていたそうで、WebムービーとCMとシリーズ化されて制作されており、特設サイトもあるのでチェックしてみてください。
【番外編】のびしろ日本一。いばらき県
茨城県の『平成27年度(2015年度)いばらきを知ろう!大キャンペーン』です。
よしもと人気芸人が多数出演し、架空の都道府県高校を舞台に繰り広げられる茨城県PRムービーとなっています。
近年、広告業界では『広告が強い九州』と言われるほど、広告賞を受賞する作品が生まれています。
2017年は九州・鹿児島からどんな広告が生まれるのでしょうか。