人目をはばからず6回ほど感涙してしまった本なので紹介させてください。
最近、仕事で50人ほどの前で登壇することがあったが、自分のスピーチ力の無さに落胆した。
ちゃんとしたセミナーで登壇する機会は社会人になって2回目だったが、声の震えやスピード、間の取り方とメリハリ、聞き手に分かりやすいかなど、後から動画で見返すとため息しかでなかった。
もし、言葉を巧みに操ることができ、思惑通りに伝えることできたら。。
そんな時に出会った一冊。
少し話は脱線しますが、日本人のディベート(討論)能力は、アメリカなど海外と比べると後進国と言われています。
協調性を重んじた日本の教育により、自分の意見を主張すること自体慣れていなく、そういう機会すら少ないため自分の意見を主張する思考や整理の方法も身についていない。
さらには、他人が自分と違った意見をするようなら”KYなやつ”などと議論すること自体を面倒くさがる。
そんな環境で育った日本人が社会人になって一番最初に気づくのが”コミュニケーション能力が一番大切”という事です。
プレゼン力/主張力/ファシリテーション力/雑談力/質問力(聞く力)など、おそらく皆さんが尊敬される方が必ずどれか持っているスキルなのではないでしょうか。
かなり脱線しました。
単純で当たり前のように聞こえますが、
『”本当に伝えたいこと”を
“言葉というツール”で
“ちゃんと伝えられる力”があったら
めちゃくちゃ素敵なことだなー』
と、感じました。
言葉の深さを知った主人公の爽快な成長と、言葉と共に生きる人々の躍動感溢れる行動に心底感動し、読み終えるとスッキリした気持ちになれます。
ぜひ、社会人の方には読んでいただきたいです。
書籍情報
【作品名】
本日は、お日柄もよく
【著者】
原田マハ
【発行所】
徳間書店
【内容紹介】※裏表紙より抜粋
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。