vol.7
スポーツを通して、
世界と日本を繋ぐ架け橋になる。
加治 学(29)
【WORK】
DK Body International, Inc./インターナショナル スポーツプログラム コーディネーター
【ADDRESS】
カリフォルニア州ロサンゼルス在住
武岡台小学校
武岡中学校
鹿児島中央高校
Citrus College
(シトラスカレッジ・アメリカ)
California State University, Northridge
(カリフォルニア州立大学, ノースリッジ校)
小学生~高校生の頃はどんな子供でしたか?
ひたすらサッカーばかりしているサッカー大好き少年って感じで、学校ではある程度マジメな方だったと思います。笑
中学校の時にサッカーで県大会で優勝した事は、鹿児島での心に残る思い出の1つです。
誰も優勝すると思っていなかった中学校のチームでしたが、チーム一丸となって数々の強豪を退け、優勝した時の喜びは忘れられません。
チームみんな仲良しでしたし、練習がない時でも、公園で練習したり、遊んだりしていました。
海外の大学に行こうと思ったキッカケは?
小さい頃からスポーツに関わる仕事がしたいと思っていたので、スポーツ関連の職業などを雑誌などで調べていたら”トレーナー”という存在を高校生の時に知りました。
その”トレーナー”は、当時オリンピック競技を始めとしてスポーツのどの分野でも強豪であるアメリカが最先端ということで、英語とスポーツについて学ぶ為に『留学』を決意しました。
どのように海外の大学を調べたのですか?
鹿児島に当時留学センターという斡旋会社があり、そこで色々と情報を聞きました。
最終的な目標が4年大に入る事だったのですが、始めは英語ができなかったので、授業料も安く、英語を覚えながら学ぶのに最適な短大に入学しました。
そして、アメリカでもっともスポーツが盛んなカリフォルニアの大学に決めました。
まぁ、最終的な判断は「パンフレットにサッカーしてる写真があったから」ですけど。笑
実際に海外の大学に入学した頃は、英語も話せなく辛かったのでは?
アメリカに渡って5ヶ月間くらい語学学校にいたので耳は少し慣れていましたが、それでもボイスレコーダーなどを使って先生の言ってる事を録音したり、必死になって勉強しましたね。
友達もすぐ出来たので辛いという感覚はなかったです!
大学では、なにを専攻(勉強)していたのですか?
スポーツ科学を勉強したかったので、『キネシオロジー』といって日本でいうスポーツ学部専攻でした。
具体的には、『エクササイズサイエンス』と言って、運動中の体の動作を科学的に分析したり、生物学的、また医学的観点から筋肉や骨や神経の名前や動き、働きなど体の動作や発達について研究する学部です。
キャンパスライフはどのように過ごしていましたか?
大学でサッカー部だったので、サッカーのチームメイトや同じ専攻の友達とよく一緒にいました。
週末や祝日はパーティーやイベントですね。
日本人の友達とは、タコ焼きパーティーなどもしてましたよ。笑
実際色んな国の仲良しがいました。
日本人、韓国人、メキシコ人、アメリカ人、アルメニア人、タイ人、ブラジル人、などなど。
実際○○系アメリカ人が多いので、皆んな親が○○人で子供がアメリカ生まれっていうケースも多いですが。
その中でも特にメキシコ人と韓国人に仲良しがいました。
どの人種も優しいく、特にメキシコ人の友達は陽気でダンスが大好きです。笑
ロサンゼルスではどんなイベントがあるんですか?
01.
Rose Parade
全米から人が見に訪れるほど有名な元旦に行われるパレード。
様々なゴンドラやバンドのショーがあり、全米中に放映されます。
02.
LA County Fair
様々なローカルのブースや売店、ショーなどがあり、子供から大人まで楽しめるイベント。
子供達用に色々なゲームのブースや遊園地、動物触れ合うコーナーなどがあり、一日中楽しめるイベントです。
03.
Coachella valley music and arts festival
音楽のフェスで有名ミュージシャンが集まる音楽のイベント。
アメリカならではの大規模のイベントです。
でも、チケットが相当高いです。。
海外と日本の大学との違いはなんですか?
アメリカの大学は1つ1つのクラスを頑張って勉強しないと単位を取ることが出来ませんので、みんな一生懸命勉強しています。
部活動生もある程度の成績がないと試合に出れないので、文武両道でみんな頑張っています。
普通の大学は入学はそこまで難しくありませんが、有名大学の場合は、高校の時の成績と大学試験の成績がかなり良くないと入れません。
例として、難問の学部は日本の高校の5段階評価で、全て5をとってる生徒じゃないと中々入れてもらえない事ですかね。
大学卒業〜現在までの道のりを教えてください。
アメリカにはインドアサッカーというスポーツがあるのですが、大学を卒業してからロサンゼルスにあるプロチームから声がかかり、プロ選手としてロスで2年、ラスベガスで2年プレーしてました。
プロ生活は約4年間でしたが、プロチームで先発の座を勝ち取った時は嬉しかったです。
努力すれば叶うんだという自信にもつながりました。
そして、ファンの子供達に自分のプレーで夢を与えられる立場になれた事がすごく嬉しかったです。
つい最近に選手を引退し、コーディネーターとして日本からの選手やトレーナーをサポート&コーディネートしています。
アメリカのスポーツ事情はどんな感じですか?
アメリカといえば野球やバスケが人気というイメージが強いかもしれませんが、最近ではサッカー人気が急成長し、今ではJリーグよりも観客動員数が多いほどです。
ベッカムを始めとし、ヨーロッパから多くの有名選手を連れてきていて、今では人気もレベルも急上昇中です。
また、アメリカのスポーツの盛り上がりは、どの分野においても日本と比べ物になりません。
エンターテイメント性があり、プロだけでなく大学スポーツでもビジネスとして何億も稼いでいます。
学生でも選手に対する待遇は日本と違い相当良いです。
ロサンゼルスで鹿児島を感じる事はありますか?
ロサンゼルスに新撰組という鹿児島の方が経営するレストランがあるのですが、「薩摩ラーメン」や「せいろ蒸し」など鹿児島を思い出すものが沢山あります。
あとロサンゼルには結構鹿児島の人もいるので、鹿児島弁で喋ると一気に「かごんま」感が出ますね。笑
ロサンゼルスのオススメスポットを一つ教えてください。
オススメは沢山あり過ぎて絞るのが難しいですね。笑
でも、やはり初めての人にはサンタモニカビーチはオススメです。
夕日を見るのにも最高です。
今のお仕事の内容を教えて下さい。
日本から来る学生やプロ選手、トレーナーやコーチに対し、研修、トレーニング、キャンプや試合などを組んだり、サポートや通訳などをします。
子供に対するスポーツ留学のサポートなどもしています。
仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか?
日本から来て頂くお客様が、自分のコーディネートしたプログラムを通じ、様々な事を学び、新しい知識を身につけ成長して帰って行く姿を見るのにやりがいを感じます。
日本と海外の架け橋になるのが目標だったので、自分がやってる事で日本、そして世界の人々の為になれると嬉しいですね。
メッセージ
進学で留学やワーホリなど考えているみなさんは積極的に海外へ出て、色々な事を実際に見て肌で感じ、視野を広げ、日本で、また世界でどんどん活躍して行ってほしいです。
私もアメリカに12年以上住んだ事で日本の良さや海外の良さなど色々な事に気づきました。
将来は、今までの海外での素晴らしい経験をもとに『世界と日本を繋ぐ架け橋』としてこれからも世界中で活躍したいなと思います。
加治さん、取材のご協力ありがとうございました。
これからもっともっと世界を舞台に活躍されてください!
カゴモ編集部一同