【鹿児島市加治屋町】維新ふるさとの道&維新ドラマの道

NHK大河ドラマ「西郷どん」が始まって3カ月余り、物語の舞台となる地元鹿児島の初回平均視聴率が34.9%と高視聴率をマークし、全国ニュースとなったのが記憶に新しい。

そんな『西郷どん』の鹿児島ロケのメイキング映像の上映、プロジェクションマッピングを活用したクイズコーナー、ドラマで実際に使用された小道具や衣装の展示、西郷家・大久保家をイメージした撮影セットの一部再現など、大河ドラマの世界観を体験できる「大河ドラマ館」へは、鹿児島中央駅から歴史ロード『維新ふるさとの道』を通り徒歩15分ほどで行ける。

今回は、明治維新や鹿児島の歴史散策. 歩きながら歴史を学べる『維新ふるさとの道&維新ドラマの道』を紹介します。

最近になり、アミュプラザ前には観光案内所が特設されており、この『維新ふるさとの道』へのルートも案内されている。

中央駅前に佇む、幕府の鎖国令を破って英国に派遣した薩摩藩の青年藩士17人『若き薩摩の群像』の銅像からスタート。

現在リニューアル工事中(4月21日(土)〜通常営業)のかごっまふるさと屋台村前を通り、甲突川にかかる高見橋を渡りながら左側には、西郷隆盛の盟友であり維新の三傑・十傑『大久保利通』の銅像が見える。

高見橋を渡ったらすぐ右に曲がり川沿いの歴史ロード『維新ふるさとの道』をまっすぐ進んでいく。

すると、すぐに『大久保利通の生い立ちの地』がある。

ここは大久保は幼少のころに引っ越してきて、西郷と同じ郷中(ごじゅう)教育(当時の教育システム名)で過ごした地だ。

次に、近代日本の原動力となった鹿児島の歴史や先人たちの偉業などを、映像・ジオラマ(模型)・ロボットなどハイテク技術を使った多彩な展示・演出によって、楽しく分かりやすく紹介する『維新ふるさと館』が見えてきた。

その先には、幕末・明治維新で活躍した西郷隆盛と、隆盛の弟で明治維新後、数々の大臣を歴任した従道の誕生地『西郷隆盛・従道誕生地』がある。

その他にも、薩摩藩の「郷中教育」の基本の精神となったとなったといわれる『島津日新公のいろは歌47首』の原文と意訳が紹介されていた。


『つらしとて恨かへすな我れ人に 報い報いて はてしなき世ぞ』

【意味】相手の仕打ちがどんなに辛くても相手を恨み返してはならない。次から次へ恨みが続き良くないことである。恨みには徳を持って対処すべきである。


『はかなくも明日の命を頼むかな 今日も今日と 学びをばせで』

【意味】明日のことは誰もわからない。勉学修行を明日に引き延ばし、もし明日自分が死んだらどうするのか。今この時を大切にすべきだ。

また、往年の下級武士の生活を想像できる『武家屋敷』や薩摩藩の天文観測所であった明時館・独自の暦であった薩摩暦などの紹介を行う広場もあった。

入口は,高さ3メートルの6つの柱が目印で、左斜めから見ると西郷隆盛,右斜めから見ると大久保利通の肖像画が見えるトリックアートとなっているのが『維新ドラマの道』だ。

その先には、最先端の技術を駆使したAR(拡張現実)で、無料アプリを使ってモニュメントに向けてかざすと絵が動き出し幕末と維新に関連する7つの歴史ドラマについて、偉人の写真やイラストと文字で表現して解説してくれる「歴史ドラマAR」を楽しむことができるようになっている。

各ポイント地点には、可愛いキャラクター風の西郷さんなど歴史上の人物と写真撮影できる『顔はめパネル』があるのだが、これを一人で自撮りしている年配の女性がいた。

私が「撮りましょうか?」と声をかけると。

その方は明るく「ありがとうございます。でもね。。投稿ネタがなくなるから!笑」と。

まだまだSNS投稿に勉強不足な私でしたw

春も訪れちょうど散歩が楽しい季節なので、ぜひ行ってみてください。

地図