2007年から10年間Jリーグを放映していた『スカパー』が、Jリーグ関連のセット商品を2017年1月末で終了した。
新たに2017年から10年間のJリーグの放映権を獲得した『パフォーム・グループ』が投じた資金は約2100億円。
今後Jリーグはスマートフォン(スマホ)などで見られる動画配信サービス『DAZN』にて放映される。
DAZN(ダ・ゾーン)とは?
『DAZN』は、スポーツ専用の動画配信サービスで、イギリスを拠点とし、デジタルプラットフォームを展開している国際スポーツメディア企業『パフォーム・グループ』 によって運営されている。
2007年9月にインターネットプロバイダーとスポーツ部門でのモバイルソリューションを展開していた「プレミアムTV」と、スポーツのデジタル部門の権利を扱う「インフォーム・グループ」の合併により誕生した。
主にコンテンツの流通、加入、広告、スポンサーシップ、技術やプロダクション部門などが存在し、2016年夏にインターネット動画配信サービス『DAZN』を立ち上げ、ドイツ、スイス、オーストリアでサービスを開始。
2016年8月からは日本でもサービスを開始し、2017年2月15日よりdocomoと共同でスポーツライブ配信サービス「DAZN for docomo」をスタートする。
この『DAZN』が、Jリーグの放映権を獲得した事により、「どういう風にJリーグが変わるのか?」を6つにまとめてみました。
①優勝賞金・均等配分金・強化配分金が上がる
昨年(2016年)より、今季優勝した際の総額は4倍以上になると言われている。
優勝賞金
– | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
J1 | 3億円 | 1,2億円 | 6千万円 |
J2 | 2千万円 | 1千万円 | 5百万円 |
J3 | 500万円 | 250万円 | – |
※2017年:明治安田生命リーグJ1・J2・J3の賞金額
均等配分金
クラブの財源として、リーグに所属しているクラブに支払われる資金のこと。
– | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
J1 | 3,5億円 | |
J2 | 1,5億円 | |
J3 | 3千万円 |
強化配分金
当年の優勝クラブに翌年から3年間でチーム強化費などでクラブに支払われる資金のこと。
しかし、チーム強化・育成・設備など適切に使われているか?結果を残せているか?など審査されたのち、翌年度分が支払われるかどうか判断されるようだ。
順位 | 3年総額 |
---|---|
1位 | 15億円 |
2位 | 7億円 |
3位 | 3,5億円 |
4位 | 1,8億円 |
※2017年:明治安田生命リーグJ1のチームが対象
②1ステージ制の復活
2015年からリーグ戦を1stステージと2ndステージからなる「2ステージ制」を導入してきたが、2017年から再び「1ステージ制」に戻す。
もともと2ステージ制を導入した背景としては、人気低迷による資金不足と収益獲得が要因としてあったが、『パフォーム・グループ』との契約で、金銭面はクリアとなり、再び「1ステージ制」へ。
③世界レベルの中継となる
『DAZN』はスマホでも「世界レベルの中継を目指す」と言っており、昨シーズンまでのJリーグ中継はカメラ台数が6台だったのに対し、今季からは9台に増えることが決まっている。
実際の動画がこちら↓
※『DAZN』プレミアリーグのPR動画
④1週間程度のサマーブレークの創設
理由としては、海外のビッグクラブの招待試合やJ1クラブの海外遠征を促すためだ。
つまり、夏休みと称して、強化・イベント期間枠を設けたのだ。
⑤外国籍選手枠の拡大
外国籍選手枠を、もともと「外国籍3+アジア枠など2」→「外国籍5」に緩和しレベルの向上を狙う。
⑥東京五輪世代の出場機会創設
出典:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
ルヴァンカップは、若手選手の公式戦出場機会創出のため、21歳以下の選手を1名以上先発に含めること。
これは、逆算して2020年の東京五輪時に23歳以下の選手を育てるという目的で決定。
しかし、決勝戦については若手枠は対象外となっている。
理由については、「決勝の舞台は準決勝までの出場機会でチャンスを掴んでもらう(村井チェアマン)」と説明している。
鹿児島のホームチームJ3の『鹿児島ユナイテッドFC』もまずは今年のリーグを頑張ってもらい、一日も早く『J2に昇格』できるよう、みんなで応援しましょう!
さぁ、「サッカー」を楽しもう。