vol.6
現役でサッカーができること、
感謝しかありません。
溝ノ上 一志(29)
【WORK】
高知ユナイテッドSC / ゴールキーパー
【ADDRESS】
高知県高知市在住
田上小学校
武中学校
鹿児島実業高等学校
九州産業大学
鹿児島実業時代はどんな生活でしたか?
朝5時30分に起きて6時に家を出てました。
たしか6時30分から朝練でした。
朝練が終わると、サッカー部みんなで、松澤先生の奥さんのお姉さんが作ってくれた豚汁と白ごはんを食堂でいただきます。
それが終わると毎朝ある朝礼に出て授業が始まり、5時間目まで受けて、それから練習に行きます。
練習は、大体18時30分頃には終わりますが、自主トレとかをするとグラウンドを出るのが、21時頃になります。
そんな毎日でした。
鹿児島実業サッカー部で一番キツかった練習メニューは?
毎日キツかったので、どれが1番というのはないです。笑
ただ、テスト期間になるとなぜかサッカー部は走り期間になります。笑
その期間は永遠に走りなのでとてもキツかったのを覚えています。
日本一キツイと言われる夏合宿も大変ですね。
10泊くらいするんでけど、体育館にゴザを敷いて寝ます。
扇風機とゴザは各自持参なので、原付に扇風機を乗せた記憶があります。
鹿児島実業サッカー部での一番の思い出は?
やはり、全国優勝と準優勝を経験させて頂いたことですね。
と言いたいところですが、
僕が1番思い出に残っているのは、3年生の時の春の遠征です。
福岡~沖縄~福岡というなかなかハードな遠征だったのですが、負けるたび、失点するたびに監督から「頭を剃ってこい」と言われました。
なので、春休みはずっと髪がなかったです。笑
しかし、このことでキーパーの重要性、「失点しては負ける。俺が失点してはだめなのだ。」と気づかせてもらいました。
今でも忘れられないですし、今の僕の原点かもしれません。
全国準優勝という経験はとても貴重だと思いますが、今の自分にどう活きてますか?
毎年正月や、YouTubeによく映ることくらいですね。笑
セクシーフットボールにやられたので。
しかし、あの試合で学んだものがあります。
それは試合の最後まで集中を切らしてはダメだということです。
決勝も常に集中していましたし、パフォーマンスも悪くはなかった。
しかし、延長後半の失点直前に頭で考えていたのが、「もうすぐだ。PKになれば止める自信がある。」と考えてしまいました。
その直後に高校サッカー史上最も美しいゴールと言われるシュートを決めらました。
※解説動画
集中していなかったというわけではないですが、『目の前のことに100%集中する』ことが勝負の命運を分けると身を以って学ばせてもらいました。
同年代の鹿実メンバーで上手いと思う選手は誰でしたか?
やはり、キャプテンの赤尾ですね。
派手なプレーヤーではないが、安定感があり、あいつにボールを渡せば何とかしてくれるみたいな雰囲気がありましたね。
高校サッカー選手権準決勝で見せた、ペナルティーエリア角から放ったシュートは、ずっと記憶に残っています。
まぁ、ポストに当たって、入ってないですけど。笑
大学卒業後~前の所属チームまでの道のりを教えてください。
大学を卒業後、当時JFLのFC琉球に入団しました。
その後タイでプレーさせてもらって、日本に帰国してからは、沖縄でジュニアチームのコーチをさせて頂きました。
そして、現役復帰という形でアイゴッソ高知に入団させて頂きました。
現在は、チーム名が変わり「高知ユナイテッドSC」でプレーさせてもらってます。
その道のりでの一番の思い出や一番の経験は何でしたか?
やはり、タイという国でプレー出来たことです。
日常は英語とタイ語でコミュニケーションを取らないといけなかったので、苦しかったですが、それもとても良い経験になりました。
僕が住んでいたアパートには、ギニア人とエジプト人が住んでいて、いつも3人で練習に行っていました。
英語で会話していたので、とても楽しかったですね。
タイに行く際にはたくさんの方の協力や支えがあり、そのおかげでプレー出来ました。
感謝しかありません。
現所属チームに入ったキッカケは?
タイから帰ってきて、チームが決まらず一年間だけ、FC琉球のジュニアチームのコーチをさせてもらいました。
ずっと現役復帰を考えていたところに、当時のアイゴッソ高知がセレクションを行うと、大学時代の監督から教えて頂き、トライすることになりました。
当時のFC琉球のアカデミーダイレクターがアイゴッソ高知の監督と知り合いということもあり、セレクションと別に練習参加もさせてもらいました。
そして、認めて頂き、入団しました。
現チームはどんなチームですか?
JFLに参入する為に、かなりの補強をしています。
元Jリーガーも入団したので、全体のレベルはあがったと思います。
普段は、みんなとても仲良くて、先輩後輩関係なく会話をしています。
今年こそはJFL昇格します!
高知県はどんなとこですか?
高知県は日本酒とカツオのタタキの県です。笑
人はみんな優しく、とても温かいです。
先日家族で初めて、土佐犬の戦い(闘犬)を見ました。
トラウマになりそうなくらい、衝撃的な光景でした。
また、四国三大祭り『よさこい祭り』に、チーム全体で参加させて頂きました。
現チームでの面白かったことや感動したことなどのエピソードはありますか?
昨年、天皇杯高知県予選を優勝できたことです。
高知大学が13連覇しているなかで、14連覇を阻止して、優勝できたのは本当に良かったです。
キーパーの面白さや魅力は?
なかなか、言葉だけで説明するのは難しいです。
ぜひ一度、キーパーというポジションでプレーしてみてください。
無失点に抑えた時はとても興奮します!
僕たちの仕事は、点を与えないことなので、キーパーにとっては最高の瞬間ですね。
サッカーの魅力や楽しみ方は?
サッカーはルールがあって、なかなか複雑です。
しかし、私はとても簡単なスポーツだと考えています。
ボールをゴールに入れるという簡単なスポーツです。
ぜひ、テレビではなくて、生の試合を観にいってください。
生で観たらきっとみなさん、サッカーにはまります。笑
将来の目標は?
将来はトップチームのゴールキーパーコーチになることが目標です。
そのためにも今はライセンス取得や、練習メニューをたくさん考えなければならないですね。
鹿児島の方々へのメッセージ
高知ユナイテッドSCは今年こそJFL昇格を目標にしています。
まだまだ発展途上のクラブですが、1人1人が支えあい、感謝の気持ちを忘れなければきっと昇格できると思います。
そのためにも今出来る事、やらなけばならないことを精一杯頑張ります!!
また、高知県という地で鹿児島出身の選手がプレーしているということを知ってもらえたら幸いです。
溝ノ上さん、取材のご協力ありがとうございました。
JFL昇格を期待しております!!
カゴモ編集部一同