vol.1
なんとなく
「パリでやる」って決めてた。
ニノミヤ ヒロキ(29)
【WORK】
ヘアーアーティスト
【ADDRESS】
フランス、Paris10区
宮川小学校
皇徳寺中学校
鹿児島高校
ハリウッドワールド美容専門学校
なぜフランスに?
恥ずかしい話なのですが、大きいことをParisでしてやるぞ、とかパリコレ出るぞ!という熱い気持ちでは来てません。
最初は旅行で来て、車でヨーロッパを回って、なんとなくParisが合うかな、とおもって来ました。フィーリングですね!笑
フランスでヤバかったことや苦労したことは?
ヤバいネタはたくさんありますが、言えないやつが多いですね。。
苦労したことは、やはり言葉と文化の違いですね。
言葉はまだなんとかなるとは(勉強したり、友達や職場で話すなど)思うのですが、文化の違いは慣れるまで大変ですね。
というか、まだ慣れてません!笑
もちろん人それぞれかと思いますが、仕事や生活や人生観など、日本ではなかなか出会えない価値観を聞けて海外にいるなーと実感します。
また、自分の考えをしっかり主張することが大切なので、フランス語がまだまだなのも辛かったです。
しかし、つたない英語とフランス語の両方を使いながら、一生懸命伝えようという思いは伝わっていたかと思います。
フランスでよかったことは?
たくさんの人に出逢えたことです。
本当にこれに尽きます。
私はものすごく運が良いのでフランス系サロンで働かせて頂けたり、パリコレに出させて頂いたりしました。
パリコレでの仕事内容は、フィッティング(ショーの前にする打ち合わせみたいなもの)を何日か前にやって、デザイナーさん、スタイリストさん、メイクさんと打ち合わせをして、ショーのstyleを決めます。
そして、ショー当日にヘアーチームで、たくさんのモデルさんのhair styleを造る。といった感じです。
パリコレというと華やかですが、バックステージものすごく慌ただしいです。笑
良かったことは、フランスで超有名なスタイリストさんと一緒に仕事をすることができ、とても刺激になりました!
フランスに来たばかりの当時は、日系の美容院で働いていたのですが、途中で「なぜ自分はフランスに来たのか?」と自問自答して、辞めてニートになりました。笑
履歴書とモチベーションレターを書いて、常に鞄に入れて毎日散歩して、気に入った美容院があればアポなしで入って行き、履歴書とモチベーションレターを出して「ここで働きたい!」と伝えて返事を待つ日々が続きました。
もちろん何回も落ちました。フランス語も完璧ではないですし、アジア人を雇った事がない美容院ばかりでしたので。。。
でも、2カ月くらいそういう美容院探しをしていると、良い返事を頂けた美容院があり、そこで働かせていただけることになりました。
パリと日本の美容院の違いはありましたか?
フランス人のほとんどの人は、髪を毎日洗わないので2~3日、長くて一週間洗わないという方もいます。
あと、お客様が協力的です。笑
ブローの時に思いっきり下を向いてもらったり、カットの時に立たせたり。
しかし、私はhairstyleを造る際に、非常に大切なことだと思います。
カットの時に立たせたりするのは、座ってる時と、立ってる時では見え方が全然違うので最終チェックは立った状態で全体を見ながらカットするためです。
きちんと理由があります。私の見解ですが。笑
しかし、その美容院でも日本との文化の違いなど、いろいろな問題がありました。
そんな時に、以前撮影やショーを一緒にした周りの方達やたくさんのご縁のおかげで、オープニングスタッフとして誘われて新たな美容院で働きだしたり、パリコレにも出させて頂く事が出来ました。
かけがえのない経験となりました。
私は結構出不精なのですが、、Parisは外に出ると何かが起こる場所なのかな、と私は思います。
本当に周りの方達に感謝です。
今後はどうされるんですか?
はい。フランスには今年で4年目ですので、あと数ヶ月したら東京に戻ろうと思います!
仲間にはワガママ言って、フランスに来てしまったので、東京に戻ったらゼロから新たな気持ちでガッツリ働きます!
ニノミヤさん!
取材のご協力ありがとうございました!今後のヘアーアーティストライフが楽しみですね!
カゴモ編集部一同より